理事長挨拶(2020年度)
日本公衆衛生看護学会は任意団体として2012(平成24)年に設立され、2015年4月には法人格を取得して「一般社団法人」となりました。会員数は2,000名を数えるほどになりました。
本会は設立以来、本会の目的を達成するために、「公衆衛生看護」「保健師」など用語の定義の作成、2035年を見据えた「公衆衛生看護のグランドデザイン:全ての人が健康に暮らせる社会を目指して~100%予防へ~」および「公衆衛生看護学の体系」の作成、学会誌の年3回刊行と電子ジャーナル化、教育・実践、研究の学術奨励賞の授与、奨励研究助成、研究倫理審査の実施、研究や国際関連情報等の提供などを行ってきました。また、年1回の学術集会には毎回1,000名を超える参加があります。
今期(2020年度~2021年度)は、新型コロナウィルス感染症の世界的な拡大で始まりました。本会では、公衆衛生看護の中心的課題である感染症に関する今回の経験を適切に調査・整理し、公衆衛生看護実践および保健師等の役割について明確化・体系化し、それらを公表・情報発信していきたいと考えています。
本会は、今期、初めて第9回学術集会(東京)をweb開催いたします。また設立10周年を迎え、第10回学術集会・第6回GN-PHN(大阪)を合同開催いたします。これらの学術集会が成功裏に進むよう計画・準備・実施してまいります。また、学会としての認証制度の2022年度実施に向けて計画と準備を進めていきたいと考えています。
本会の特徴は、現場の実践者が半数を占めるということです。実践と教育、研究が三位一体となって、今後も学術的基盤づくりの役割を担いながら、公衆衛生看護の発展に寄与していきたいと考えております.
皆様には、引き続きお力添え、ご協力を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2020年7月
一般社団法人日本公衆衛生看護学会
理事長 麻原きよみ