第13回 あなたも公衆衛生看護の認定専門家になろう!~日本公衆衛生看護学会認定専門家認証制度について~
公衆衛生看護の実践・教育・研究の発展に貢献する専門家認証制度が2021年の社員総会で承認されました。日本公衆衛生看護学会が認定する専門家認証制度について、Q&A形式で紹介します。新しく始まるこの認証制度の活用を是非検討してみてください。
専門家認証制度を創設に向けては、どのような経過があったの?
日本公衆衛生看護学会は、2016年に「公衆衛生看護のグランドデザイン~2035年に向けて~」で継続教育の基盤整備を掲げ、保健師の能力開発と質保証制度を目指すこととしました。その後2017年に教育委員会、2018年から認証制度検討委員会で検討を重ねてきました。2020年に日本公衆衛生看護学会の会員を対象とした認証制度へと方向を定め、専門家認証制度の創設に向けて準備をしてきました。
そもそも認定専門家ってどんな人ですか?資格要件はありますか?
日本公衆衛生看護学会が認定した公衆衛生看護の専門家です。公衆衛生看護の実践・教育・研究の領域で10年以上の経験があり、公衆衛生看護の実践活動や教育、研究に携わっている人を対象としています。
学歴の要件はありませんが、3年以上学会員であることが必要です。
学歴の要件はありませんが、3年以上学会員であることが必要です。
どのように認定されるのですか?
書面審査により認定されます。職場での実践や、現任者への教育、公衆衛生看護の論文や学会発表などがポイント制により評価され、合計200ポイント以上あると認定される仕組みとなっています。
審査のハードルが高そうで心配ですが、私にとって意義がありますか。
まずは自分が行っている業務内容や活動を振り返りながら申請書を作成してみてください。自分が思っているよりも、アピールできることがあることに気がつくかもしれません。申請を通して、公衆衛生看護活動の幅広さや価値を再発見し、自信をもって取り組めるようになることも、重要な意義になっています。
認定専門家になると、どんなメリットがありますか?
認定されることで、職場や地域社会からの評価や信用につながるメリットがあります。また、認定専門家同士でのスキルアップの機会なども期待されます。認定されたことが有効に活用できる仕組みや資格保有のメリットについては、今後更に検討することとしています。
審査料や有効期限はありますか?
審査料は、1回の申請につき1万円です。有効期限は5年間で、更新することができます。
興味がわいてきました。いつから申請できるのですか?
認証制度は2022年からスタートする予定で、審査は年に1回です。詳細が決まりましたら、学会のホームページにてお知らせします。