一般社団法人日本公衆衛生看護学会

第10回学術集会・6th GNPHN

第10回日本公衆衛生看護学会学術集会(10周年記念大会)
第6回国際保健師ネットワーク学術集会(6th International Conference of Global Network of Public Health Nursing)と合同開催

テーマ

平時が大事!リスクに備え「生」を衛るポジティブヘルス

会期

ライブ配信:2022(令和4)年1月8日(土)・9日(日)
オンデマンド配信:2022(令和4)年1月4日(火)~31日(月)

開催方法

オンライン開催:ライブ配信会場 大阪国際会議場

第10回日本公衆衛生看護学会学術集会 会長・副会長

会長:松本 珠実 (大阪市健康局健康推進部)
副会長:岡本 玲子 (大阪大学大学院公衆衛生看護学教室)

6th International Conference of Global Network of Public Health Nursing 会長・副会長

会長:岡本 玲子 (大阪大学大学院公衆衛生看護学教室)
副会長:松本 珠実 (大阪市健康局健康推進部)

ホームページ

第10回学術集会
 http://web.apollon.nta.co.jp/10ja-6gnphn/index.html
6th GNPHN
 http://web.apollon.nta.co.jp/10ja-6gnphn/en/index.html

ポスター

日本語:こちら(PDF)
英語:こちら(PDF)

優秀演題賞

審査結果(PDF)

開催報告

■第10回学術集会
1.テーマについて
 大会のテーマは、『平時が大事!リスクに備え「生」を衛るポジティブヘルス』としました。テーマに書いた「生」には、先人らの言葉から、「生命」「生活」「生産」「生きる権利」という意味を持たせました。人々の「生」を衛ること、それは保健師をはじめとする公衆衛生看護従事者が、最も根幹に据えている使命です。現実の世界には様々なリスクが潜んでおり、また突如勃発するリスクがあるのも事実です。だからこそ、平時から、リスクを予測し備えておくこと、しかもそれを「負をなくす」というネガティブ面ばかりに焦点をあてるのではなく、いつも「より正の方向へ」というポジティブ面に着目し、「みんなで」「ともに」「楽しく」を大事にして進めていく。これは、公衆衛生看護を担う私たちの専門性に他なりません。本学術集会では、あらためて、私たちの専門性を確認し、明日への英気を養っていただければと思いこのテーマにしました。

2.開催準備から会期を終えるまで
 本学会の10周年記念大会となった今回の学術集会は、文字どおり「実践現場の保健師が初めて学術集会会長を務める」、「国際学会(GNPHN)を招致し、合同で開催する」ことを果たした記念すべきイノベイティブな大会となりました。これまで会長を大学の教育研究者、副会長を現場の保健師の長が担うという形態でしたが、国際学会との合同開催となったこの機会に、いつか現場から会長をという願いを実現することができました。そしてGNPHNの方も、この日本・大阪での第6回は、Asia/Pacific regionで初の学術集会となり、画期的なことでした。
 当初、海外の方をたくさんお招きし、日本の保健活動の視察ツアーも盛り込んだ対面開催を企画しましたが、COVID-19の波が何度も押し寄せる中、昨年度に続いてオンライン開催に変更することとなりました。とはいえ参加者は総数1309人(国際443人、国内866人)と多くのご参加をいただき、演題数は総数320題(国際151題、国内169題)およびワークショップが19件とこちらも充実しており、盛会のうちに会期を全うすることができました。中村安秀先生の基調講演、石井光太先生の招へい講演、加藤則子先生の教育講演などからは、社会から保健師への要請について改めて考える機会を得ました。参加者からは、コロナ禍のメンタルヘルス、フレイル予防、ナッジ理論、データヘルス計画からの政策形成など、最新の知見について理解が深まったとの感想もいただきました。
国際学会への海外からのご参加は27人(United Kingdom 7, Norway 6, United States 2, Australia 2, Denmark 2, Ghana 2, Lithuania 1, Taiwan 1, Korea 1, Kenya 1, Sweden 1)と少なかったのですが、国内からは当初予想の2倍を超える4百人以上と、多数のご参加をいただきました。中でも、これも今回初めての試みとして、理事会のご英断により、大学院生の国際学会参加への参加費補助制度が設けられ、69人が利用しました。若い世代が英語での発表に果敢に挑戦した実績は、きっと今後の学術のグローバル化促進につながることと信じています。各国のCOVID-19対策の実際と展望については、日本以外に、アメリカ、韓国、ナイジェリア、イギリスからご発表いただき、保健指導、予防接種、学校教育、予防対策など、幅広い公衆衛生看護活動について語られ、世界中で保健師が活躍していることを再認識しました。我が国の若手の研究者からの発表やミネソタモデルに関するウエビナーなどのプログラムは、世界を見据えた研究成果の発信の必要性を強く印象付けるものとなりました。
 ご参加の皆様、協賛団体の皆様、企画委員会メンバー、ご協力いただいた全ての皆様に深く感謝申し上げます。

3.開催レビュー   
 メインプログラムは次の表のとおりで、ライブ配信、オンデマンド配信ともに多くの方にご視聴いただきました。開催準備から会期終了までを振り返るスライドを作成しましたので、ご覧いただければ幸いです。

メインプログラムと視聴数
(ライブ配信1月8日~9日、オンデマンド配信1月4日~31日)

 

■6th GNPHN
GNPHN(Global Network of Public Health Nursing)に報告したConference Reportはこちら(PDF)

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