「実践に活かそう!“公衆衛生看護学の体系”活用ガイド」を掲載しました!
日本公衆衛生看護学会は2014 年に「公衆衛生看護関連の用語の定義」を取りまとめました。その中で、「公衆衛生看護学とは、公衆衛生看護実践の向上に寄与する知識、技術、規範並びに理論の生成やその発展について考究する学問である」と定義しています。学術実践開発委員会はさらに、公衆衛生看護学の体系を明らかにすることに取り組み、「公衆衛生看護学の体系」を学会として承認しました。
公衆衛生看護学の体系を明文化することは、社会の公衆衛生看護学への理解を促すだけでなく、保健師の基礎教育や継続教育への寄与が期待できます。体系は図式化されているので、できていない部分、見えていない部分を視覚的に訴えることができ、直感的に理解できるという側面もあります。今保健師が何をしているのかを、図に示しながら説明することで、事例への対応について同意が得られたり、他職種に保健師の役割を理解してもらう上で活用できると考えます。体系を事務職や他職種、あるいは住民に公衆衛生看護活動を説明することに活用していただき、保健師の活動を多くの人に理解してもらい、すべての人が健康に暮らせる社会を目指していきたいと考えております。
現場の保健師の皆様から、「体系が今一つわかりにくい」という声をいただき、このたび、この報告書を作成するに至りました。この報告書で紹介している活用編の事例は,保健師の実践のごく一部ですが、皆さんが体系を活用するためのイメージがわくことと思います。実践で悩んだ時、行き詰った時には原理・原則に立ち戻って考えてみると視野が開けることがあります。体系を実践や人材育成に活用していただくことで、公衆衛生看護学のさらなる発展につなげていきましょう。
「公衆衛生看護学の体系」および報告書(活用ガイド)はこちらのページでご覧ください。
https://japhn.jp/about_phn/phn_system